「甲賀売薬の製造・販売用具」が国の登録有形民俗文化財に登録されることになったことを記念して企画展を開催します。甲賀の薬屋さんたちが使った薬研や行李、薬袋、土産や広告などの用具類を展示します。
場所:くすり学習館企画展示室
展示期間:令和5年1月21日(土)から9月30日(土)
開館時間:9:30~17:00 休館日:毎週月曜(祝日の場合は翌日)
サテライト展示 市役所1階ロビーでもミニ展示を行います。
(1月23日~2月28日まで。8:30~17:15の執務時間中・土日閉庁)
令和5年1月20日に開催された国の文化審議会において、「甲賀売薬の製造・販売用具」2,488点を登録有形民俗文化財に登録するよう文部科学大臣に答申されました。
この用具は配置売薬として知られる甲賀売薬の製造と販売に使用された用具類で、甲賀の山伏たちが各地に配札する際に土産として持ち歩いたことに始まるとされ、近代以降は甲賀の主要な産業として発達したものです。用具類には薬剤をすり潰す薬研や丸薬を作る製丸機などの製造用具と、配置売薬で使用した行李やさまざまな図柄の薬袋などの販売用具からなり、これらは製薬企業や市民の方々から寄贈されたものです。
甲賀の産業の歴史を知る上でも、また薬業の変遷や日本各地に薬を売り歩いたという交易の歴史を知る上でも注目できる資料で、《交易》の分野での国登録はこれが最初となります。
企画展「くすりと甲賀忍者」展は12月28日に終了しました。多くの方々のご来館をいただきありがとうございました。次回の企画展は1月21日から開催します。
甲賀をはじめ日本各地の薬草を旅する気分で学び、体験する連続講座を開催しました。琉球や東北地方、北海道アイヌの薬草を学び、その地域に根差した独特の薬草活用法や健康効果を学習して、ハーブスパイスや薬草茶、薬草石鹼を作りました。写真をご覧ください。
講師:ハーブインストラクター 竹中島みちよ先生
令和4年6月4日(土)、6月5日(日)は全国植樹祭の開催に伴い、くすり学習館は終日、全館閉館となります。ご理解賜りますようお願いいたします。