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- ☆☆☆「くすり学習館」の企画展示室が変わりましたよ☆☆☆
「くすり学習館」の企画展示室を久しぶりに模様替えしました。
今回のテーマは『近江の街道と宿場』および『甲賀の薬草』ですよ。
近江国(現・滋賀県)は、西国と東国、西日本と東日本を結ぶ交通の要衝でした。
江戸幕府が五本の幹線道路(五街道)を定めて整理したが、近江には、五街道のうち、江戸(東京)~京都間を結ぶ最も重要な道だった、東海道と中山道の二本が通っていたのである。
また、街道の宿場や宿場の間に「立場(たてば)」という休憩所が置かれていた。
東海道とは、53の宿場があり「東海道五十三次」と呼ばれた。近江には土山、水口、石部、草津、大津の5つの宿場が設けられた。東海道の距離は中山道より少し短いが、大井川(静岡県)の川留めが起こると、足止めされる難点がありました。
中山道は草津、大津も含めて69の宿場が置かれ「中山道六十九次」と呼ばれた。
近江には柏原、醒井、番場、鳥居本、高宮、愛知川、武佐、守山の8つの宿場があり、草津で東海道に合流して京都に向かった。
「東海道五十三次」、「中山道六十九次」で近江に関する宿場がパネルによって説明されております。
また、ガラスショーケースには身近な薬草もありますので是非一度、ごゆっくりご見学にお越しください。
期間は平成27年5月2日(土) ~ 平成28年3月31日まで
スタッフ一同お待ちいたしておりま~~す。
新企画展示室 ごあいさつ
『近江の街道と宿場』および『甲賀の身近な薬草』
- 六年生みんなで卒業記念作品を作ったよ!!
六年生全員で世界に一つしかないオリジナル卒業記念作品を作ったよ!!!
平成27年2月24日に甲賀市立油日小学校の6年生の児童が、卒業記念作品として「ムラサキ」(薬草)の根っこ(紫根)を使って世界に一つしかないオリジナルハンカチを作ったよ!!
塩野義製薬株式会社 油日植物園の方々のお力と、神戸薬科大学 薬用植物園の先生方にいろいろご教授賜り取りかかることができました。
自分(児童)たちで校内のビオトープに「ムラサキ」の苗を定植し(6月)、花が咲き成長する(9月)、成長したらみんなで紫根の採取(12月)→→→ 干す(乾燥) →→→やっと染め物開始
「ムラサキ」とは、
日本全土の水はけの良い草地、草原に普通に自生しますが現在はほとんど自生は見られません。草丈は60センチくらいで茎は直立する多年草です。
葉の付け根部分に、6~7月ころ茎頂(けいちょう)に、ロート状の小さい白い花(直径4~5ミリ)を咲かせます。太いゴボウ状の根をもち、乾燥すると暗紫色です。
生薬名はシコン(紫根)といい、乾燥させて砕いた根を用います。紫の色素中の有効成分には殺菌力や肉芽形成作用があり、やけど、腫れ物、痔、あれ止め等に用いられますが、他に皮膚軟膏としても用いられています。
また、江戸時代のお殿様が病気になった時に、紫で染めた鉢巻を締めたのも、紫根に解熱作用がある理由とされているそうです。
この草は根が紫で、紫染めの染料になるところから名付けられたという記述があります。
児童たちは、まさにこの「ムラサキ」を使ってオリジナルハンカチを作りました。
これが紫根です
紫根の抽出液です
ビー玉とか洗濯バサミ等々使って布を縛りま~す
先生に縛り方を教えてもらいましょう
染め液につけ、液の中でよく揉む。何度も繰り返すと濃く染まるよ。好みの色になったら水洗いをして完成で~す。
干して、出来上がりだよ
「茜さす 紫野ゆき 標野ゆき 野守は見ずや 君が袖振る」 額田王
ムラサキと聞けば、万葉集で額田王が詠まれたのが有名な句ですね。
聖徳太子の時代より紫色は最高位の服色とされ、珍重され、染色にするためにも栽培が行われてきました。
また、ムラサキは和歌山の名医でもある華岡青洲家伝の「紫雲膏」に処方されていたそうです。
みなさん、お疲れさまでした。いい想い出ができましたか。中学生、頑張ってください。
- 2月22日は「忍者の日」ニンニンニンの日でしたよ~~~
2月22日を日本記念日協会認定により「忍者の日」と制定されましたよ。
また、この日は全国各地でさまざまな企画を進め、この「くすり学習館」でも昔忍者が携帯食としていた「兵糧丸」を、来館された皆さんに作ってもらいました。
ニンニンニンの日にちなんで忍者の衣装で来館され、すごくうれしかったよ。
体験されたみなさんは口々に「忍者はこれを携帯食としていたんだね!」、「おいしい~」、「楽しいね」、「おもしろ~い」等々、小さい子から大人まですごく楽しんで作っていただきました。
初めての企画なので反省点はいっぱいあるけど、来年はもっといいものにしようと思っていま~す。
来年もいっぱい来てね!(来年のことを言うと鬼が笑うかな?)
材料を薬研(やげん)で粉状にするのって大変だなぁ
均一に混ぜた材料を捏ねあわせるのも大変だわ
- 「忍者の日」キャンペーン
「2月22日はニンニンニンで忍者の日と制定されました」
日本を代表するクールコンテンツ「忍者」の活性化と発展を目的に、(社)伊賀上野観光協会と甲賀市観光協会が幹事になって、2月22日を「忍者の日(ニンニンニン)」に制定し、毎年イベントを実施していこうと企画を進められています。
「忍者/忍術」をコンテンツとして、町興しやビジネスに取り組まれている全国の皆様に、この「忍者の日」を広くご活用いただき、全国的に「忍者」を盛り上げて、集客や忍者ファンの拡大につながることを願っています。
そして、2015年2月2日~2月22日を忍者月間として、全国各地でさまざまなイベントを開催いたします。この機会に、忍者の奥深い世界を、是非のぞいてみてください。
当、甲賀市「くすり学習館」でも2月22日に「忍者の日」として、むかし忍者が携帯食としていた『兵糧丸』を、ご来館いただきましたみなさんに作っていただき(先着25名)、楽しんでいただけたらと企画いたしました。
また、当館「企画展示室」において3月末日まで『甲賀武士と甲賀流忍術』をテーマに企画展示いたしておりますので、是非ご来館いただければと思っております。
- 平成26年12月7日は暦では『大雪(たいせつ)』といいます。
『大雪(たいせつ)』とは、二十四節気の21番目(12月7日)で冬型の気圧配置が強まり、雪が激しく降り、または大量に降り積もる雪という意味だそうです。山の峰は雪に覆われ、寒い地方では根雪になる雪が降り始め北風が吹き、平地でも雪が降る頃。
冬の寒さが日毎に加わり本格的な冬到来ですね。この頃になると九州地方でも初氷が張り、スキー場がオープンし、熊が冬眠に入るのもこの頃で、全国的にも冬一色になる季節です。
そして、街はクリスマスの音楽と飾りやイルミネーションで賑やかになる頃ですね。
また、脂がのってとっても美味しい鰤(ブリ)やハタハタなど冬の魚の漁も盛んになります。そして、クチナシやヤブコウジの花、南天の実が赤く染まり、暖かい地方ではウメのつぼみが発育を始める季節です。
秋も終わる頃になると菊によく似た花を咲かせる石蕗(つわぶき)があります。冬でも枯れない艶のある葉で日陰でも育つほど丈夫な花です。
また、葉は食用や薬用にも貴重なもので、解熱作用や解毒作用があるそうです。さらに葉を火であぶって柔らかくしてから患部に貼れば、湿布薬の代わりになるそうです。
「クリスマスの花」と言ったらいちばんに頭に思い浮かぶのが『ポインセチア』ですね。『ポインセチア』は観葉植物のようにも思えますが、花に見える赤い部分は苞と葉で中心に集まっている黄色い部分が本当の花だそうです。
前後の節気といえば、
小雪(しょうせつ) → 大雪(たいせつ) → 冬至(とうじ)
今までずっと読んでいただいていた方々、ありがとうございました。二十四節気のお話も、これで一巡しましたのでしばらくお休みいたします。また、面白いお話があればブログに載せますので見てください。寒くなります、お身体ご自愛ください。